首を大きく左右に倒して、首筋を伸ばしてみてください。鈍い痛みを感じませんか。それは、首がこっている証拠です。
首がこると、頭痛、肩こり、めまい、高血圧、うつ病、不眠症、パニック、自律神経失調症、手のしびれ、目の痛み、不整脈などの症状が現れやすくなります。これらの症状が続くと、脳梗塞やクモ膜下出血などを引き起こす可能性があるので注意が必要です。
首コリの原因は、主に「血液の流れの悪さ」や「歯のかみ合わせの悪さ」です。
血流の流れが悪いと、筋肉に酸素が行き渡らなくなり、乳酸などの老廃物がたまり、筋肉が硬くなります。また、歯のかみ合わせが悪いと、寝ている聞に、歯ぎしりや食いしばりをしてしまい、この時に通常のかむ力の数十倍の力が加わって首コリを起こします。かみ合わせが悪い方は、歯科受診をするとよいでしょう。
「頭痛の8割以上は、首のコリが原因で引き起こされている」といわれます。では、なぜ頭痛が起こるのでしょう。
耳の後ろの首筋のあたりには、内頚静脈という脳から心臓に戻る血管の出口があります。この出口がコリにより詰まってしまうと、脳の中の血管が、血液で充満してしまい血管が膨れ上がってしまいます。膨れ上がった血管は、脳神経を圧迫し、頭痛を引き起こす原因となるのです。
特に、左側の首にコリがある場合は頭痛に関係し、首の右側にコリがある場合はうつ病やパニック障害に関係しているといわれています。
このことからも、日頃からしっかり首のコリをほぐすことが大切です。
解消法
その1 首もみ
@首の後ろの髪の生え際のくぼみをマッサージします。
人差し指と中指を合わせ、指を奥に差しこむように圧迫し、力を弱めずに首の内側方向ヘ小さな円を描くようにほぐしていきます。この時、気持ち良いと感じる強さの刺激にします。
A次に、首の後ろにある太い筋肉に指をすらし、@と同様に上から下へ小さな円を描くようにもみほぐします。
その2 足裏マッサージ
@ 足の親指は頭、付け根は首に対応しています。
足の親指を付け根から先端に向かって柔らかくなるまでマッサージします。この時、指の横側も忘れすに。
A 親指の付け根部分から全体をゆっくり回します。
どちらも、とても簡単なマッサージなのでぜひ試してみてください。 |