むくみとは、血管内の水分が血管の外に出て、
細胞の間に水分が多くなっている
状態を言います。この水分は通常、血液に戻りますが、何らかの原因で血管に戻らず、過剰に溜まるとむくみとなります。
むくみには、一時的なものと病気に関係しているものがあります。
ほとんどは、一時的なものだと言われ、長時間立ったまま(座ったまま)の姿勢でいると、下半身がむくんだり、お酒を飲んだ翌朝に顔がむくんでしまう、といったものです。
病気が原因でおこるむくみは、心臓病や腎臓病をはじめ、肝臓病、血管やリンパ管の障害、貧血などでも現れる場合があります。2時間以内にとれるむくみは、あまり心配いりませんが、長時間むくんでいる場合や、身体全体がむくんでいる場合は、早めに診察をうけることをおすすめします。
<むくみの確認方法>
足首の少し上を、10秒間くらい押さえます。指を離したときに、指の跡がしばらく残れば、むくんでいると確認できます。
<むくみの対策>
血液やリンパ液の流れをよくし、体の水分バランスを整えることが大切です。
◇半身浴
クーラーなどによる冷えが改善され、体に溜まった水分が排泄されます。
◇リンパマッサージ
リンパの流れをよくして、老廃物や水分を排泄させます。
◇適度な運動(ウォーキング等)
汗をかきやすくすることで、水分代謝アップにつながります。
◇代謝を促す食事
野菜や果物、いも類などの「カリウム」や「食物繊維」を意識した食事を心がけましょう。カリウムは
むくみの原因でもあるナトリウムの排泄を促してくれます。
(※カリウム制限のある方は、医師の指示に従いましょう)
◇注意したい食事
塩分のとりすぎ:塩に含まれる「ナトリウム」が、水分を溜め込みます。
冷たい飲み物や糖分のとり過ぎ:体が冷えやすくなります。
動物性脂肪・アルコールのとり過ぎ・水分不足:血流が悪くなります。
<簡単マッサージ方法>
まず、足の指の間を手でほぐします。
両足すべての指を、小指から親指まで丁寧に一本ずつ左右にゆっくり回したり、少しだけ引っ張ってストレッチしましょう。それから、指の付け根付近から指先へ向けて、しっかりとていねいに揉みほぐします。最後に、
足首をクルクルと回しましょう。
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