TOP > くらしとくすり(.2014 1月 No119) |
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ヤマノイモ
ヤマノイモ(自然薯)やナガイモの周皮を除き乾燥したものが「山薬」。滋養、強壮、止瀉薬として使われます。
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◆和食が、ユネスコの「無形文化遺産」に登録されました◆
四季おりおり、多種類の食材を使い、健康的ですぐれた栄養バランス。自然の美しさや季節の移ろいを表す盛りつけ。日本の長寿をささえる食としても、和食の良さに注目が集まっています。刺身・寿司・日本酒など人気が高く、日本の食が世界的なブームです。
◆当の日本では・・・◆
パン・ラーメン・スパゲッティ・ピザ・スナック菓子など、油と砂糖が多いカタカナ食の食習慣が目立ちます。野菜・海草・いも類・豆類の料理が減少して、ビタミン・ミネラル不足、食物繊維摂取不足、高カロリー、高脂肪になる傾向は、糖尿病・高血圧などの生活習慣病やアトピー・アレルギー、癌、婦人科疾患などの増加につながっています。
◆和食の基本は・・・◆
日本人が何百年と食べてきた基本食は、ごはん、味噌汁、漬物、お茶です。
主食のごはんは、でんぷんと水を豊富に含み、体にやさしいエネルギー源です。和風、洋風、どんなおかずにもあうすぐれものです。可能なら胚芽を残した分づき米を。
ごはんに、タンパク質や脂質が少ないところを、味噌汁が補います。畑の肉といわれる大豆は、発酵させて味噌、醤油、納豆に。豆腐、厚揚げなどとして食し、動物の肉を常食としなかった、奈良時代からの日本の重要なたんぱく源です。野菜や海草も入った味噌汁は、ごはんのベストパートナーです。
そして、すぐれた発酵食品としての漬物。野菜にビタミンやミネラルが移行して、生より栄養価が高まります。豊富な乳酸菌を腸内に運び、腐敗菌の増殖をおさえる整腸剤になります。味噌汁とともに塩分濃度には注意しましょう。
最後に、水分を補給するお茶。食後には、カフェインやタンニンが少なく、赤ちゃんでも病人でも飲める茶色いお茶・・・番茶がおすすめです。
この基本食に、季節の旬の食材でつくったおかずをそえると、豊かで健康的な和食となります。食べる量としては、主食が5、野菜・海草・いも類が3、豆・豆製品が1、動物性食品が1、の割合をめやすとするといいでしょう。
世界の注目が集まる中、健康に過ごすために、私たちの食生活を見直したいですね。和食が"今はなき遺産"とならないように。
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レンコンは、中国あるいはエジプト・インドが原産地と言われています。ハスの地下茎の先端部が肥大したもので、冬から春先にかけて収穫されます。日本に入ってきたのは鎌倉時代で、主に観賞用として花を育てていました。食用として本格的に栽培が始まったのは明治時代以降です。レンコンには酸素を送るための通気孔として、10個程度の穴があり、この独特の形を「見通しがきく」として、おめでたい席での料理によく用いられます。
主成分は炭水化物です。たんぱく質、ミネラルは少ないですが、ビタミンCは豊富です。ビタミンCは、肌の新陳代謝を活発にしてシミ・ソバカスを防ぎ、また、粘膜を丈夫に保つ働きもあるので、かぜの予防にも効果的です。便秘に有効な食物繊維も豊富です。
良いレンコンは、傷がなく、茶色に変色していないものです。穴の中が赤色や茶色になっているものは避けます。穴が小さいもの、節と節の間が長くて太いものが良質です。切ったままにしておくと酸化して色が変わってしまうので、すぐに酢水につけます。下茹でする際も、酢を少々加えるといいでしょう。シャキシャキした歯触りが残るよう、短時間で茹でるのがコツ。鉄鍋に触れると青紫色に変化するので注意が必要です。
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