「健康食品」や「サプリメント」の利用がひろがり、「健康食品」の広告宣伝が増える中、健康被害のトラブルも発生しています。
行き過ぎた宣伝・広告にとびつかないで
「〇〇でダイエットできる、〇〇で膝の痛みが消える、〇〇で糖尿病がなおる・・・」と思いこませる巧みな宣伝文句を眼にします。「〇〇でよくなった、なおった」という広告も個人の感想であり、だれにでも同じとはいえません。初回購入は安いとか、期間限定販売などにつられてまとめ買いし、結果的に失敗だったという経済的被害もおこっています。
体調不良が続くときは、まず、医療機関に
「健康食品」では、その人の体質にあわず、効果が不確実なことがあります。まず医師の診断をうけることが大切です。「健康食品」にたよりすぎて、的確な診断や治療を遅らす可能性があります。
「健康食品」は、食品であり医薬品ではない
食品の機能性を表示できるのは、国の許可や規格基準に適合した特定保健用食品(トクホ)や栄養機能食品、科学的根拠にもとづき事業者の責任で機能表示される「機能性表示食品」です。

錠剤やカプセルなど薬のような形状と、効果への過度の期待から、「医薬品のような効果が期待でき、しかも食品なので安全」と考えて、きめられた量以上に摂取することはやめましょう。病気治療の薬を使用している場合、その薬の効果を弱めたり、逆に強めたりすることもあります。過剰摂取することで、健康に悪影響をおよぼすことになってしまいます。
「健康食品」の利用が、根本的な生活習慣を見直すことから眼をそらせるものになってはいけません。ときどき、以下の3つのことを振り返ってみましょう。
●健全な食生活(栄養バランス・決まった時間の食事)
●適度な休養(疲労をためない、気分転換する)
●適度な運動(体調調節、ストレス解消)