みなさんは、レムナントコレステロールという言葉を耳にされた事はありますか。
レムナントとは、「残り物」という意味です。総コレステロールからHDL (善玉)コレステロールとLDL (悪玉)コレステロールを除いた残りのコレステロールを言います。最近では超悪玉コレステ ロールとも言われ、動脈硬化の大きな原因となることがわかってき ました。悪玉コレステロールや善玉コレステロールの値が基準値内でも、超悪玉コレステロールが高いと動脈硬化のリスクを高めてしまう可能性があるということです。
超悪玉コレステロールは食事の摂りすぎによって上がるとわかってきました。血液中に増えすぎると、血管の壁に、コブ状に溜まりやすく血管がつまる原因になります。それが何らかの原因で傷つくと、かさぶたになり、これが剥がれると血管を塞ぎ、脳梗塞や心筋梗塞の引き金になります。
レムナントコレステロールが高い人の傾向
●肥満気味の人 ●HDLコレステロールが低い人 ●中性脂肪の高い人(150mg/dl以上) ●糖尿病の人
【動脈硬化の新指標!Non-HDLコレステロール】
(こ自身の血液検査表をこ覧下さい。)
Non-HDLコレステロールとは、言葉通り、HDL(善玉)コレステロールではないコレステロール、つまり血管に悪さをするコレステロールのことを言います。
超悪玉コレステロールやLDL (悪玉)コレステロールを併せたものがNon-HDLコレステロールです。
【Non-HDLコレステロールの基準値】
150〜169mg/ dL やや危険 170mg/ dL以上 危険
【Non-HDLコレステロールの計算方法】
総コレステロール−HDLコレステロール=Non-HDLコレステロール 又は LDLコレステロール+中性脂肪÷5=Non-HDLコレステロール
【レムナントコレステロールや悪玉コレステロールを減らすには】
まずは食べすぎないようにすることはもちろんのこと、コレステロールの吸収を抑えてくれる大豆類や野菜をたくさん摂ることです。 特に青魚に含まれるEPAという「不飽和脂肪酸」は、血をサラサラにするだけでなく、レムナントコレステロールを減らしてくれるといわれています。青魚が苦手な人は、「マグロの刺身」でもよいでしょう。
主菜には、肉より魚を取り入れ、適度な運動を心がけて、適正な体重をキープしましょう。
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