【エクオールは大豆生まれ】 エクオールは、 大豆に含まれるイソフラボンから、ある種の腸内細菌によって作られます。この菌を「エクオール産生菌」と言います。ただし、この菌はすべての人の腸内に存在するわけではなく、日本人で2人に1人、30歳末満になると4人に1人しか作ることができないといわれています。また、菌が存在しても、元気に活動していないと、エクオールを作れないこともあります。この原因は、食生活の欧米化により大豆食品を食べる機会が少なくなったからではないかとも考えられています。 エクオールを作れるかどうかは、市販の尿検査キット『ソイチェック』で調べることができます。気になる方は、試してみるのもよいでしょう。
【エクオールの美容と健康への影響】 エクオールはエストロゲン(女性ホルモン)とよく似た働きをし、その働きは大豆イソフラボンよりも高く、@骨からカルシウムが溶け出すことを抑える、A女性特有の更年期症状の緩和(ほてり、首や肩の凝りなど)、B目尻のシワが浅くなったなどの美肌報告、C乳がんリスクが下がり、男性では前立腺がんリスク低下や毛髪の脱毛予防などがわかってきました。
【エクオールを作ることができる人の食生活習慣の傾向】 ※ご自身の食事や生活習慣をチェックしてみましょう。
□豆腐や豆乳など、大豆食品をよく食べる |
□睡眠時間を8時間以上とっている |
□食物繊維を摂っている |
□ほぼ毎日運動をしている |
□魚油(オメガ3系)を摂っている |
□煙草を吸わない |
エクオールを作ることができる人は、毎日の食事に豆腐、豆乳、納豆などの大豆食品を取り入れる事が大切です。ただし、エクオール1〜2日で尿から出てしまうので、継続して食べる必要があります。 また、エクオールを作るには「エクオール産生菌」が元気でなくてはなりません。 腸内細菌のエサとなる根菜や海藻・キノコなどの食物繊維の豊富な食材を取り入れて、腸内環境を整えていきましょう。腸内細菌 は、離乳期から小児期にかけての食生活が大きく影響しているといわれています。将来の健康のためにも、小さいお子様のいる家庭では、積極的に大豆食品や食物繊維を取り入れるよう心がけるとよいでしょう。(※ただし食物アレルギーの方を除きます) 大豆が苦手な人やエクオールを作ることができない人、腸内の産生菌が元気でない人は、サプリメントもありますので上手に活用してみてはいかがでしょうか。
【エクオールは1日10mgが目安!】
エクオール10mg(大豆イソフラボン50g)を摂取するには、 ・豆腐200g(1丁の約2/3丁) ・豆乳200g(コップ1杯) ・納豆 50g(1パック)
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