サトイモ科の植物の塊茎と肥大した地下茎を総称して里芋といい、葉柄の部分は、すいきと呼ばれます。
主成分はでんぷん質ですが、水分量が多いため、イモ類の中ではカロリーが低く、食物繊維とカリウムを多く含むほか、ビタミン類ミネラル類を含んでいます。里芋の粘り成分のひとつである「ガラクタン」は、のどや鼻などの粘膜を強くし、ウイルスの侵入を防いで免疫力を上げる、また、脳細胞を活性化させ、老化や認知症を予防する働きがあるといわれています。また「ガラクタン」は消化されす、脂肪になりにくいためダイエット効果も期待されています。薬膳では、便秘、下痢、ヤケド、虫刺されに効果的といわれ、漢方では、腎臓や肝臓の働きを正常にするといわれています。
里芋の選び方は、泥がついていて、かた<締まっている、まん丸と膨らんでいて模様がはっきりしている、かび臭さがないものがよいでしょう。湿らせた新聞紙で包むなどして、乾燥を防ぐことによって日持ちさせることができます。
里芋を剥くときに手が痒くなるのは、皮に近い部分に含まれるシュウ酸カルシウムという針状結晶が肌に剌さることが原因です。対処法としては、手を酢水に付ける塩や重曹をつけてから皮を剥くと良いと言われています。里芋をラップで包んで電子レンジで加熱してから皮を剥く縦横十文字になるように切れ目を入れてから茄でると皮が剥けやすくなりますので、組み合わせて下処理をしてみてください。痒くなってしまった時も酢水に手を浸すと早くおさまります。
旬をむかえたら、ぜひ、里芋を食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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