【いい塩梅で健康長寿!!】 高血圧とは収縮期血圧/拡張期血圧のどちらか一方、あるいは両方の血圧の数値が140/90mmHg以上になることをいいます。 日本人で高血圧と診断され治療を受けている患者数は1,000万人以上(平成26年度)と言われ、なかでも福島県の高血圧の患者数は山形県に次いで全国ワースト2位となっています。 血圧が高い状態が続くと心筋梗塞や狭心症などの心臓の病気や脳出血などの脳血管の病気をもたらすことがあります。 血圧を上げる要因は様々ありますが、今回は食塩の摂取量と血圧との関係についてとり上げてみます。
【どうして食塩の摂りすぎは血圧を上げるの?】 食塩(塩化ナトリウム)を摂りすぎると血液の中のナトリウムが増え、それを薄めようと血管の中に水分を取り込みます。結果的に体内を循環する血液の量が増え血管の壁にかかる圧力が高くなり、血圧を上げると考えられています。食塩の影響は個人差がありますが影響が少ない方であっても生活習慣病を予防する為に減塩が大切です。
【1日の食塩摂取量の目標値は?】
日本人の食塩摂取目標(1日あたり)
成人男性 |
8g未満 |
成人女性 |
7g未満 |
高血圧の人(男女) |
6g未満 |
福島県民の食塩摂取量は平成28年度調べで男性11.9g、女性9.9gと全国平均よりも上回っています。
【おいしく続けよう減塩食】 しょっぱいものを好んでいた人が減塩を始めると、食事がおいしく感じられす食欲が湧かなくなる傾向もあるため、おいしく続けられる食事のポイントをご紹介します。
《食材の工夫》 〇新鮮な旬の食材を選ぶと素材の味を生かすことができるので、減塩してもおいしくいただくことができます。ナトリウムの排出を促す働きのあるカリウムや食物繊維が豊富に含まれる海藻や野菜をたっぷりと摂りましょう。加工品には相当な量の塩分が使われているので利用はほどほどにしましょう。
《調理の工夫》 〇こんぶやかつお節などでおいしい出汁を取ることで塩味が薄くても旨みアップでおいしくなります。献立にメリハリをつけ、好きな料理は味付けを変えずに他のおかずで減塩するなど工夫してみましょう。減塩食品を使うのもよいでしょう。
《食べ方の工夫》 〇麺類の汁ものは残しましょう。 〇ソースなどの調味料はかけずにつけて、付け足さない。 〇スナック菓子やナッツ類などのおつまみの摂り方に注意しましょう。
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