【紫外線とは?】 紫外線とは、地球に降り注ぐ太陽光線の一種です。地表に届く紫外線は、波長の長さによって、UV-AとUV-Bに分けることができます。長時間紫外線を浴び続けると、皮膚や目のトラブル、免疫低下などの原因になるといわれています。夏の紫外線はもちろん、急に紫外線が増える3月、4月も要注意な時季です。美容だけではなく健康のためにも早めの紫外線対策を心がけましょう。
【紫外線の皮膚への影響】
UV-A(波長が長い) |
UV-B(波長が短い) |
雲や窓ガラスを透過して肌の奥(真皮)まで到達します。 肌の色を黒くする日焼けを起こし、シワ・たるみ・乾燥の原因となります。 |
肌の表面(表皮)に影響を与えます。 肌を赤くし、炎症を起こします。また、シミ・そばかす・角質肥厚の原因となります。 |
【紫外線を防ぐ方法】 ・帽子、日傘、サングラスで直射日光を遮り、日焼け止めを使いましょう。 ・白より濃い色の方が紫外線を通しにくいとされています。できるだけ濃い色の服を選ぶと良いでしょう。 ・睡眠不足や肉体疲労が続くと体の機能が低下します。肌にまで栄養が行き渡らなくなると、紫外線の影響を受けやすくなります。充分な栄養と睡眠、休息を取りましょう。 ・肌に必要な栄養素には、ビタミンC、ビタミンE、セレン、亜鉛があります。抗酸化作用のあるポリフェノールや還元力のある水素イオン水なども良いでしょう。
【日焼け止めの選び方】 市販の日焼け止めは「SPF」と「PA」の表示を見て用途に合わせて選びましょう。「SPF」は、UV-Bを防ぎ、皮膚の炎症を抑え、赤くなるのを防ぐ効果を表します。「PA」は、UV-Aを防ぎ、あとから皮膚が黒くなるのを防ぐ効果を表します。炎天下でスポーツや海水浴をするときは、「SPF30以上」、「PA+++」を、日常生活の買い物や散歩等では、「SPF15」、「PA+」位を用いましょう。 肌が弱い人や肌荒れ、乾燥肌の人などは、低刺激の紫外線散乱剤を使用した日焼け止めクリームや水で流せるタイプのものを用いると良いでしょう。通常の紫外線吸収剤を配合した日焼け止めは、SPFが高くなるほど、肌に負担がかかり、肌が乾燥してしまうことがあります。 汗をかいたり、タオルで拭いた後、長時間スポーツをした後などは、必要に応じて塗り直しましょう。2〜3時間おきにつけ直すことをおすすめします。
【薬を使用している人は光線過敏症に注意】 一部の飲み薬や、湿布剤を使用中の方で、普通であれば問題のない紫外線量でも、顔や首、耳、手など紫外線が当たった部分の皮膚が赤くなる、かゆみが生じるといったアレルギー症状が現れることがあります。こうした症状に気付いた時は、なるべく日光を避け、速やかに主治医や皮膚科医にご相談ください。
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