アスパラガスはユリ科の多年草で、地上に伸びてくる新芽の茎を食用とします。種を植えてから収穫まで2、3年かかりますが、その後10年ほどは次々芽が出てくるそうです。よく見かけるグリーンアスパラガスの他に、白いホワイトアスパラガスがありますが、両者の違いは品種ではなく、栽培方法です。ホワイトアスパラガスは芽が出る頃に土を盛って日に当てずに育てます。アスパラガスは春先に芽を出した後は秋まで収穫でき、輸入物も合わせると年中食べられますが、旬は春先から初夏にかけての今の時期です。
アスパラガスの90%は水分です。炭水化物や脂質などはあまり含まれていませんが、ビタミンやミネラルが豊富で、アスパラガスから名前が付いたアミノ酸のひとつであるアスパラギン酸は疲労回復やスタミナ増強に良いと言われています。その他、ルチンやGABAなど有用な成分も含まれています。
【美味しいアスパラガスを選ぶポイント】 ポイントは主に次の4つです。@根元のあたりまで張りがあり、切り口が新しく、みずみずしいものA鮮やかな緑色のものB重量感があり、まっすぐで太い茎のものC穂先が程よくしまったもの
【美味しさを保つ保存方法】 保存するときには、濡らした新聞紙に包んでからビニール袋に入れて穂先を上にして立てて冷蔵庫に保存します。冷凍保存する場合は、さっと下茹でしてからバットに広げるなどして一気に凍らせ、保存バックなどに移して保存します。
【美味しい食べ方】 アスパラギン酸は熱に弱く、水溶性や脂溶性のビタミンも多いので、スープか炒め物で食べると効率良く栄養をとることができます。サラダや炒め物、ソテーやパスタの具など様々な料理に合いますが、生のまま調理すると火が通るのに時間がかかるため、下茹でをしてから使うようにします。
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