日本人の5人に1人は睡眠の悩みがあるといわれています。 長時間眠れれば良いかといえば、そういうわけではありません。年齢を重ねると基礎代謝が落ち、消費カロリーは少なくなります。このことから睡眠時間は短くなっていき、65歳を越えると平均睡眠時間は6時間程度といわれています。また日照時間などによっても変化します。適正な睡眠時間は人それぞれで、日中の眠気で困らなければ十分です。 睡眠は「体内時計」、「疲労」の2つで調整されています。
@体内時計をコントロールする
・光を調整する 朝に太陽の光が眼を刺激すると目覚めを促し、体内時計がリセットされます。寝る直前まで明るい照明の中にいたり、朝暗い中で過ごしていると体内時計のリズムを崩す原因になるため、夜は照明を落とし、朝はカーテンを開け光を取り入れましょう。夜勤等生活が不規則な場合は、帰宅時サングラスをかけるなど工夫をしてみると良いでしょう。
・規則正しい食習慣 毎日3度の規則正しい食事は体内時計を整えてくれます。
・規則正しい睡眠 休日に夜更かしをしたり、長時間の睡眠をとると生活リズムを崩すことがあります。起床時間は平日との差を1〜2時間程度に抑えましょう。昼寝をする場合は午後3時までにして30分以内に抑えると良いといわれています。
A適度な疲労 適度な運動の習慣は、寝つきを良くし、夜中の目覚めを少なくします。30分程度のウォーキングや軽いランニング、水泳、体操などがおすすめです。
Bその他
・寝る前の刺激物を避ける カフェインは眠りを妨げるため、寝る前4時間の摂取は避けましょう。喫煙も眠気を妨げるため1時間は控える必要があります。寝酒は睡眠導入には効果がありますが、睡眠を浅くし、利尿効果もあることから夜中に目覚める原因となります。
・ストレスの解消 睡眠時間を確保しようと早めに寝床に入ると、かえって寝付けず不安や焦りに繋がることもあります。寝付く時間よりも起床の時間を大事にすると良いようです。リラックスする曲を聞いたり、軽いストレッチやマッサージ等自分にあう方法を探しましょう。
・入浴 人は体温が下がる過程で眠くなります。38〜40℃程度のぬるめのお湯に浸かると体温が下がり寝つきが良くなります。入浴は寝る1時間前までを目安にし、熱めのお湯は目が冴えてしまうことがあるため避けましょう。
寝付けない、熟睡できない、睡眠中の激しいいびきや呼吸停止、足のぴくつき・むずむず感がある場合は専門家に相談しましょう。長期で睡眠薬を飲んでいる方は、急に薬を止めるとかえって眠れなくなることがあります。薬を減らす場合は医師に相談し、指示通りおこないましょう。
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