カリンは中国原産のバラ科の落葉樹で、果実は古くから薬用として用いられています。
カリンは秋に実がなり、完熟すると果皮が黄緑色から黄色に変わり芳香を放ちます。果肉はかたく渋みもあるため生食はできませんが、加熱をしたり砂糖漬けや果実酒などにしてエキスを利用することで独特の風味が楽しめます。
カリンは果糖、ビタミンC、リンゴ酸、クエン酸、タンニン、アミグダリンなどが含まれ、咳止め、痰きりなどの効果があります。なおアミグダリンは、未熟な果実に含まれ、毒性があると知られていますが中毒症状を引きおこすのは、果実や種子を大量に摂取した場合です。加工品は心配する必要はありません。
また、最近では、含有するポリフェノールの一種がインフルエンザウイルスを抑制する強い効果があると話題になっています。その他、リンゴ酸やクエン酸が豊富に含まれている事から疲労回復やカリンが熟す自然な香りでリラックス効果が期待できるとされています。
これからの季節、カリンが風邪やインフルエンザの予防に一役買いそうです。
【美味しいカリンの選び方】 全体がしっかりとムラなく明るい黄色に色付いて、表面はすべすべして傷がなく、張りと艶があって、香りもよく、手に持った時にずっしりと重みを感じるものを選びます。
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