山芋とは、長芋、自然薯、イチョウ芋、やまといもなど多くの種類の総称で、とろろ芋とも呼ばれています。中でも長芋は水分が多いため、粘りが少なく白く、
アクも少なくシャキッとした歯ごたえが特徴です。中国ではサンヤク(山の薬)として漢方薬に用いられています。消化不良、食欲不振、咳、痰や頻尿を和らげる働きのほか、ネバネバの成分の中には血糖値を下げる働きがあると言われています。
最近では、長芋に含まれる「レジスタントスターチ」という成分が、腸内細菌を元気にすることで、便秘の改善に期待されているようです。レジスタントスターチは通常加熱すると量が減ってしまいますが、生で食べられる長芋は、効率的に摂れるので、
近年天然の便秘薬として大注目されているようです。
[その他の栄養と効果効能]
高血圧予防:カリウムが豊富なため、体内の余分な塩分を尿とともに排出してくれます。
滋養強壮・疲労回復:ビタミンB1、ビタミンCやビオチンなどのビタミンが豊富。
消化促進:消化酵素のアミラーゼが非常に多いため、消化を助けてくれます。
抗インフルエンザ効果:タンパク質の一種「ディオスコリン」がインフルエンザウイルスに対し抑制効果があるという報告があります。
[選び方・保存方法]
ずっしりとしていて切り口が白い、皮にハリがあり、傷がないものを選びます。 保存する場合は、1本ずつ新聞紙で包み、ポリ袋に入れて軽く口を閉じ、野菜室に。
切ったものはラップをして野菜室で保存します。(保存期間:丸ごとは1ヵ月、切ったものは1週間程度)
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