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血液検査の経験のある方は多いと思います。ちょっと痛い思いをして血をとられて、一体何がわかるのでしょうか。
血液は、生命維持にかかせない栄養素や酸素を運ぶ一方、ホルモンや老廃物などの運搬、生体防御や体温調節などの生体の恒常性維持といった大切な働きにも関与しています。血液検査することは、体内の異常を発見し、疾病の診断に役立ちます。
血液検査は 「 血液一般検査 」 「 血清学的検査 」 「 生化学的検査 」 と大きく 3種類に分類されます。 |
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赤血球や白血球の数や形などの血液そのものをチェックします。代表的な検査は次の通りです。基準値は医療機関によりばらつきがあります。 |
検査項目 |
基準値 |
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RBC ( 赤血球 ) |
男 400〜610万/μl
女 380〜530万/μl |
酸素を組織に運び、二酸化炭素を運び去る働き。 |
Hb ( ヘモグロビン ) |
男 14.0〜18.0g/dl
女 12.0〜16.0g/dl |
赤血球の中にあり鉄を含む。赤い色で血色素とも言われる。酸素の運び手。 |
Ht ( ヘマトクリット ) |
男 40.0〜54.0%
女 36.0〜47.0% |
血液中の赤血球の占める割合。 |
PLT ( 血小板 ) |
25.8万/μl |
出血を止める働き。 |
WBC ( 白血球 ) |
3,500〜9,500/μl |
体内の感染や炎症を防御する働き。増加していれば体内の炎症を疑う。 |
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細菌やウィルスによる感染症や免疫異常などを調べることが出来ます。B型肝炎をはじめとするウイルス性肝炎やエイズなどの診断に用いられます。 |
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血液中に混じるたんぱく質、糖質、酵素などの成分を検査します。値やコレステロール、肝機能などを調べます。 |
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血液検査の結果は自分の体の状態の指標の一つになります。最近は、血液検査の結果をご本人にお知らせする医療機関が増えています。結果の用紙をもらったなら検査結果の値や内容を見て、自分の体の状態を把握しましょう。 |
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