TOP > くらしとくすり(.2006.07月 No74) |
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ハス
スイレン科・6〜9月頃に池や沼などで美しい花を咲かせます。ハスの実には、滋養強壮、疲労回復、精神安定、健胃、下痢止めや、血圧やコレステロールを下げる作用などがあります。
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最近、テレビや新聞などで、「 後発医薬品 」 という言葉を耳にすることが多いと思います。今回は、この 「 後発医薬品 」 についてお話したいと思います。 |
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薬を新しく作る場合、通常 10年〜15年の年月と 150億〜200億円の費用がかかると言われています。新薬は、製品や製造過程で特許をとり、特許期間の 20年〜25年の間は、他の製薬会社ではその薬を作ることができません。特許期間が終了すれば、他の製薬会社でも同じ薬を製造、販売することが可能になります。
薬の価格は 「 薬価 」 と言われ、厚生労働省が決定し、日本全国で同じです。新薬の薬価には開発費や情報費も含まれるため、高い価格がつきます。
新薬として最初から売られていた医薬品を 「 先発医薬品 」 とし、後から作られた医薬品を 「 後発医薬品 」 と呼称します。 「 後発医薬品 」 の薬価は、開発費が大幅に削減されるため、 「 先発医薬品 」 よりも低く設定されます。また 「 後発医薬品 」 は 「 ジェネリック医薬品 」 とも言われます。ジェネリックとは 「 一般的な 」 、 「 普及した 」 という意味です。 |
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後発医薬品は、先発医薬品と主成分は同じです。体内に入った時に同じ働きをするかどうか試験をし、基準を満たしたものが、厚生労働省から 「 後発医薬品 」 として許可されます。
主成分は基本的に同じですが、製薬会社は違うため、薬品名、色、形、大きさ、添加物等が違ってくる場合が多いです。また、薬によっては、健康保険制度上、 「 後発医薬品 」 を使用できない病気もあります。 |
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薬を処方する時、医師が 「 後発医薬品 」 名を処方箋に書く場合もありますが、今年の 4月から、 「 代替調剤 」 が可能になりました。 「 代替調剤 」 とは、医師が処方箋に 「 先発医薬品 」 名を記載していても、 「 後発医薬品変更可 」 の指示が処方箋にあれば、薬局で価格の安い 「 後発医薬品 」 に替えて調剤することができることです。この時、 「 後発医薬品 」 にするか 「 先発医薬品 」 にするかは、薬剤師の説明を受けた上で患者さん自身が決めることになります。また、全ての医薬品に 「 後発医薬品 」 があるわけではありませんので注意が必要です。
「 後発医薬品 」 に関するご質問等がありましたら、薬剤師にお気軽にご相談下さい。 |
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「 ゴーヤ 」 は、沖縄の方言でにがうりのことを指します。近年、スーパー等でも手に入りやすくなったことや、沖縄料理が全国的に広まってきたことなどに伴い、 「 ゴーヤ 」 の名も一般的に親しまれるようになりました。ゴーヤは熱帯アジア原産で、日本には中国から伝わったとされており、古くから薬効のある植物として珍重されてきました。
ゴーヤには、ビタミンCが大変豊富に含まれており、野菜の中でもトップクラスです。しかも、ゴーヤに含まれるビタミンCには加熱しても壊れにくいという特徴があります。ビタミンCには、コラーゲンを生成・維持する働きがあるので夏の強い紫外線ダメージから肌を守ります。また、コラーゲンを生成することで喉や鼻の粘膜を強化し、風邪の予防に役立ちますし、白血球と結びついて免疫力を高める効果もあります。その他、老化や生活習慣病の原因となる活性酸素を抑制し、体の調子を調えると言われています。また、ゴーヤの苦味成分でもある 「 モモルデシン 」 には、胃腸を刺激して食欲を増進させる効果があります。さらにモモルデシンには血行を良くする作用があるため、全身に酸素を行き渡らせて疲労の元となる乳酸の分解を促します。これらの効果により、ゴーヤは夏バテの防止・解消にピッタリの食品であると言えるでしょう。
ゴーヤは、表面にツヤがありみずみずしいものを選びましょう。縦二つに割り、スプーンで中の種とワタを取ってから水洗いして用います。苦味が強すぎて苦手であるという場合は、塩で揉んで水洗いしたり、さっと茹でたりといった下処理をすると良いでしょう。
また、揚げる・炒めるなど、一気に火を通す調理法でも苦味を和らげることができます。
ゴーヤを食べて、夏の暑さを上手に乗り切りましょう。 |
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