TOP > くらしとくすり(.2007.3月 No78) |
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菜の花 ( アブラナ科 )
3月の「桃の節句」では、桃とともに飾られる黄色が美しい春の花。種子からは、菜種油がとられる。
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子宮内膜やそれに似た組織が、本来あるべき子宮の内側以外の部位に発生して、増殖する病気です。女性ホルモンの影響を受け月経周期に合わせて増殖や剥離を繰り返し、症状が進むと激しい月経痛がおこります。また不妊との関係も指摘されています。 |
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やせ型・胃腸下垂型の人に多く、遺伝的な要素もあると言われています。また、一般的に20〜35歳くらいの人がなりやすいと言われていますが、ティーンエイジャーでもかなりの頻度でみられます。 |
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「月経痛・骨盤痛 ( 月経時以外の下腹部の腰の痛み ) ・不妊 」が子宮内膜症の3大症状です。周辺臓器との癒着 ( ゆちゃく ) が進むと、臓器同士がひきつった不自然な状態になり、臓器の動きも悪くなるので、下腹部痛や性交痛の原因になります。また、不妊と子宮内膜症は統計的に密接な関係があると考えられるものの、その因果関係は明確には分かっていません。 |
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大きく分けて薬で治療する方法と手術をする方法の2種類があります。
(1) 薬物療法:対処療法 ( 鎮痛剤で痛みをとる )、ホルモン療法 ( 女性ホルモンの分泌を抑え、病巣を小さくし妊娠率を上げる )
(2) 手術療法:保存的手術 ( 腹腔鏡で病巣をレーザーメスや電気メスで焼き切る ) 、根治手術 ( 子宮・卵巣を含めて病巣を取り出す )
それぞれの治療法は、患者さんとお医者さんが相談してどの治療法を選択するか決定します。
子宮内膜症は非常に再発しやすい病気です。ホルモン療法をした患者さんも、治療後は2〜3ヶ月に1回は受診して経過を観察する必要があります。再発したらまた治療が始まるわけですが、子宮内膜症の治療には長い時間がかかる場合が少なくありません。患者さん自身が治療に前向きになることと治療にあたって頂いているお医者さんと何でも話し合えるような信頼関係が大切です。予防に確実な方法はまだ分かっていませんが、適度な運動は子宮内膜症の発症を予防するのに効果があるとも言われています。 |
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ニラは中国西部原産のユリ科の多年草で、古くから整腸剤として利用されています。ニラはβ-カロテンやビタミンA、C、Eなど多くの栄養素を含みますが、この中でも特にビタミンAを多量に含んでいるのが特徴で、一束で1日に必要な量を摂取できると言われています。このビタミンAには抗酸化力があり、免疫力を高めてくれるため風邪の予防に良いとされています。さらに独特な匂いの成分であるアリシンは、疲労回復に欠かせないビタミンB1の吸収を助ける作用があります。できるだけ細かく切り、切ってから10分以内に素早く豚肉などのビタミンB1食材と合わせることでビタミンB1の吸収を良くすることができます。臭いが気になる場合は、一度下茹でしてから調理すると少し和らぎます。
臭いの成分によって肉や魚を美味しくし、また各種ビタミンも豊富なニラは、洋風、和風、中華風とどんな料理にも合わせやすい、万能野菜です。日本では、葉を煮たり粥に入れたり、汁の実、和え物として利用します。これはニラの香りを楽しみながら身体を温める料理です。一方、卵とじ、レバニラ等は、ニラの臭い成分がタンパク質と結びつく性質を利用し、臭いを抑えた食べ方と言えます。さらに、レバニラや餃子では臭い成分が肉や魚の生臭さを消すことで味を美味しくしています。
疲労回復や風邪予防に効果的なニラを、ぜひ、今夜の食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。 |
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