TOP > くらしとくすり(.2007.7月 No80) |
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もも ( バラ科 )
夏に水分を多く含む甘い果実をつけます。果実の中の種子は婦人病や更年期障害に用いられます。
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日焼けとは紫外線によって皮膚細胞が損傷して、炎症を起こしたものです。これはやけどと同じ状態です。紫外線には生活紫外線と言われる UVA 、レジャー紫外線と言われる UVB とがあり、UVA は窓ガラスや雲を通るため肌に強い作用を起こさないかわりに肌の奥まで到達し、じわじわと肌にダメージを与え、おもにしわやたるみなど「肌の老化」を引き起す原因になります。UVB は屋外での日焼けの主な原因で、これが肌の表面に強く作用し、たくさん浴びると赤く炎症をおこし、シミ・ソバカスや乾燥の原因になる紫外線です。また目にはいると白内障に影響を及ぼすといわれています。皮膚が赤くなる状態をサンバーンといい、黒くなる状態をサンタンといいます。サンバーンはやけどなどで炎症を起こしたところはヒリヒリ痛みます。皮膚を冷やして水分を与え肌のほてりをとりましょう。日焼け後、少したつと皮がむけてきますが皮をむいてしまうと皮膚を傷つけてしまい、あとが残ることもあるので無理にむくのはやめましょう。少しでも目立たなくするためにも、乾燥を防ぎ水分と油分をたっぷり補うことが大切です。
日焼けを予防するには、最も日差しの強い時間は直射日光をさけ、なるべく帽子や日傘、サングラスを使うようにしましょう。日焼け防止剤を塗るのも効果的です。屋外のレジャーなどの際は ★SPF 、PA表示の高いものを選ぶとよいでしょう。但し汗や皮脂で落ちて効果が弱まるため、こまめに塗りなおすことも大切です。
★SPF とは…日焼けを起こす紫外線 B ( UV-B ) を防ぐ指標。1〜50の数字で表される。「 SPF1 」 は個人差はあるが15〜20分間、肌が赤くならないように UVB をカットする効果を表している。「SPF10」は150分〜200分間の防御効果があることを示す。
★PA とは…紫外線 A ( UV-A ) を防ぐ指標。「+」「++」「+++」の3種。「+++」は非常に効果があるという意味。
SPF と PA の効果が高くなるほど肌への負担も大きくなります。状況に応じて使い分けることが大切です。
●選択の目安
SPF |
PA |
用途の例 |
10前後 |
+ |
散歩・買い物 |
20前後 |
++ |
草取り・スポーツ観戦 |
30前後 |
+++ |
海水浴・登山 |
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オクラは英語。フランス語ではガンポ。日本語名はアメリカネリ ( 黄蜀葵 )。オカレンコン ( 陸蓮根 ) とも言います。原産地はアフリカ北東部 ( エチオピア近辺 ) で熱帯から温帯で栽培されています。熱帯では多年草ですが、オクラは少しの霜で枯れてしまうほど寒さに弱いため、日本では一年草になっています。
オクラには食物繊維が非常に多く、特に水溶性食物繊維のペクチンは粘性と保水性の高いことが特徴です。「 ネバネバ 」 のもとは、ここにあります。
これら水溶性の食物繊維は粘りがあり、物質をかかえこんで腸からの吸収を阻害する働きがあります。この作用からコレステロールの吸収阻害に血清コレステロール値の正常化、糖質の吸収阻害による糖尿病の予防など、多くの生活習慣病に対する予防が期待されています。また不溶性の食物繊維も多く、便秘の予防と改善作用があります。他にβカロチン、ビタミンB1、B2、C も含まれています。
「 ネバネバ 」 には胃壁を保護する作用があるので、アルコールであらされた胃壁を守ってくれます。疲れた胃をやさしくいたわるためにオクラの一品を添えてみてはいかがでしょうか?
ペクチンは水に溶ける食物繊維。ゆでると 「 ネバネバ 」 が溶けてなくなってしまうので、ゆでる場合は短時間で。煮ものの場合は有効成分の溶け出している煮汁まで飲みましょう。 |
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