咀嚼には、いろいろな働きがあります。
1.食べ物を細かくかみ砕いて、消化吸収を助ける。
2.唾液の分泌を促進させる。
3.満腹中枢を刺激して、食べ過ぎを抑える。
4.表情をつくる筋肉でもある唇や頬の筋肉に刺激を与え、表情を豊かにする。などです。
また、粗食によって分泌される唾液には食べ物と混ざり合うことで、味を感じやすくする働きがあります。
口腔ケア
自分の歯で何でも噛むためには、普段からの口腔ケアが大切です。
口腔ケアは、自分でできる毎日のケアとプ口によるケアがあります。
自分でできる毎日のケアとは、バランスのとれた食事をとり、よく噛み、よく唾液をだし、正しいブラッシングで丁寧に歯を磨くことです。
よく噛めば、それだけ唾液がでてきます。唾液には、口の中の汚れを洗い流して、歯の表面をきれいにし、口の中を常に中性に保とうとする働きがあるのです。
味わう・楽しむ
調理方法の工夫、食材の開発により、食べ物が時代とともにやわらかくなっている傾向があります。そのためか現代人は噛む回数が減っています。スパゲティー、ハンバーグなどは子供たちの代表的な人気メニューですが、これらはあまり噛まずに簡単に飲み込めて、しかも高エネルギー、高脂肪のメニューです。 よく噛んで食べると食べ物本来の味を味わうことができます。 一口で最低20回は噛むことを心がけるとよいでしょう。適量をゆっくりと噛んで、食べ物のさまざまな味、香り、食感を楽しみましよう。
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